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それは、たとえば「ばんがじゃん」なんて意味のわからぬ言葉でもよいのだ。

「イエローの主力商品は、やっぱりジュースだね」
と豪語しているくせに

「ちょっと!ジュースまた品切れ。いい加減にしろ!!」
とお客に言われると、

「ウチはバイク屋なんだよ!」
と叫び、

素直に謝れぬ僕です。

素直になれない時。
ちょっぴりカッコつけてしまったり、
認めたくなかったり。

そんな時だ。

今から書く事は、ある、歌い手から聞いた、
素直になれた時のお話。

彼は、お寺巡りをしていた事があった。

立ち寄ったあるお寺。
そのお寺の、70才は過ぎているであろう住職に、彼は問われる。

「南無(ナム)の意味を知っているかい?」

なぜにそう問われたかといえば、
彼らのバンドの名が「南無」であったのだ。

「はい。知っています」

そう答えた彼であるが、実は、良く解らなかった。
まったく解らぬのでもないが、ちゃんと理解はしていなかったのだ。

「そうか。では、これは私の解釈なんだけど、聞いてくれるかい?」

住職は静かにそう言い、話しだす。

「南無はいろんな意味を持つ。いろんな使い方を持つ。」

ある時は挨拶かもしれない、ある時は感謝の言葉かもしれない。
悲しみを伝える言葉にもなるし、愛を伝える言葉にもなるかもしれない、
と、住職は言うのだ。

「他のどんな言葉でも表せない。南無は南無。
いわば、南無は宇宙だ」

やられた。

70歳の住職から、宇宙なんて言葉は出てくるとは思わないし、
なにしろ、その話に南無を感じたのだ。

彼は住職に告げる。

「すみません。さっきは南無の意味を知っていると言いましたが、
本当は、よく知りませんでした。
南無は自分達の名前でもあるし、つい、知っていると答えてしまいました」

住職は静かに答える。

「そんな事は、初めから解っていたよ」

僕は鳥肌がたっだ。

自分の年の半分にも満たない若者に、
無理やり自分の考えを押しつけるでもなく、
若者を否定するでもなく、
住職は、ただ、話をしたのだ。

それは優しく、若者を見守るように。
その結果、若者は心を開き、素直な気持ちになれたのだ。

この話を聞いても、僕には「南無」を理解することなど、
まだまだできぬのだが、
この住職こそが「宇宙」と思ふ。

偉人とは、実在するものだ。

さて。
DicEマガジンも、そろそろ入荷。

今秋はフリーダムシリーズも復刻され、
入手可能となりました。

イエローライブラリーで読書の秋。
いかがでしょう?

よこち

<補足>
今日の話はちょっと前に友達のカフェで
偶然に会った「南無」の人たちと話した話を、
僕の記憶の中で書き直した話です。
多少事実と異なる表現などあるかと思いますが、
関係者の方々、おゆるし頂ければ幸いです。

<写真>
本文と無関係。
ある日の食いしん坊なお客様。

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