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よつばのクローバーを見つけたアトに、欲しかったオモチャを、ガチャガチャで手にいれたコトは、やっぱり、よつばのクローバーのおかげだったのかな。

ふと、バックミラーを見る。
誰かが僕の車に近づいてくる。

交差点。
信号待ちの僕の車の後ろには
とても大きなトラック。

その誰かは、
その大きなトラックの運転席から降りて、
僕の車に向かってきてたのだ。

「すみません。国道50号へは、どうやって行けばよいですか?」

そういうことか。



現在地から50号までの道筋は、そんなに困難でない。


しかし、僕には条件と事実がある。

僕が方向音痴であるコト。
僕が道の説明を不得意とするコト。
与えられた時間は、信号が青にかわるまでの数十秒であるコト。


説明することをあきらめる。


「僕のアトをついてきて、僕がハザードを点灯させたら、
そこを左にまがってください。その道をまっすぐ行けば、国道50号です」


最善策。
それが今、僕に考えられる最高の提案。
ちょうど、国道50号へ行く為の重要ポイントを
僕はこれから通過する予定なのだ。


青に変わった交差点を進む。
いくつかのポイントをクリアし、
いよいよ、最終ポイント、

「左折エリア」に到着。

思った以上に、緊張と興奮を感じる。

ハザードボタンを押す。

安全確保と、
僕の合図をわかりやすくするため、
スピードも落とす。

「気がつくだろうか?」



バックミラーに、左のウインカーの点滅を始めた、
大きなトラックが映る。

よかった。



大きなトラックはゆっくり左折をする。
僕はそのまま直進する。



僕らの距離が開き始めた時

「ホワーン」

大きなトラック特有のクラクションがなる。

それは、僕への挨拶でもあり、
ミッションコンプリートを意味する。



なんだ?
この感覚。

大きなトラックと別れた僕は、
途方(とほう)もない感覚に襲われる。


トラックの運転手と話したのは、20秒くらい。
僕のアトをトラックがついてきたのは、5分くらい。


その短時間で僕らは作戦をたて、実行し、成功をさせる。


この作戦は、僕にも、運転手にも、
大きな意味があったとも思えないし、

この先の人生が、この作戦で変わるとも、
考えにくい。

じっさい、今、僕は運転手の顔さえも思い出せない。
きっとそれは運転手も同じであろう。

もう少し時間がたてば、きっと、この作戦の事じたいを忘れる。

運転手との再会は、高い確率で無い。



大きな地球の
大きな時間の流れのなか、

20秒の接触。

その痕跡(こんせき)は、何も残らぬ。



ただ。

本人たちさえも、忘れてしまったとしても、
何の意味を持たぬとしても、
何の痕跡も残らぬとしても、


事実は事実なのだ。


その作戦は、事実。
たしかに、そこにあった事実。

そこで、その作戦は実行されたのだ。



途方もなく果てしない時間の中に事実を残した事を、

なぜにか、
強く実感した朝。




ん?

左折後、もう一回、まがるトコ、あったね。



よこち


(この写真、おおきくなります)
20100720tt.jpg


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